第8話 各々の一週間③ Hydration:H₂O(85%→low)

しばらくエフィアの離れに滞在することになった一行。
生活をしながら、この世界の仕組みや魔法の原理を理解しようとするYUKI。
もっぱら計測したり、研究したりしているようだ。
ロッジ夫妻に何かお礼がしたいと考えているが...
一体どんな形で恩返しができるのか、YUKIなりに考えを巡らせていた。


YUKIはずっと考え込んでいたようだ。
いくつかエフィアに空間魔法のことも教えてもらった。
エフィアの結界魔法は空間に働きかける。
物質にも影響を与える、範囲内のモンスターの意識にも働きかける。
結界の距離も自由に展開でき、物理障壁も展開可能。
持続時間も最長1日までできるようだ。
原理はまだわからないが、法則はなんとなく推定できる。
「ちょっとためさせてほしいことがあるんだけど」YUKIの目が輝いた。


エフィアの魔法により、20mほどの結界が展開された、その中に炎が激しく燃えている。
YUKIが近づき、結界の外から温度を確かめる。
やはり中だけ熱いみたいだ。
エフィアが「これはなにをしているの?」と聞く。
「結界の中に牛糞をいれて、熱で乾燥させているんだ」とYUKI。
牛糞の乾燥燃料はモンゴルでも冬の燃料として利用されている。
ここの牧場は、牛糞の活用はしていないようだった。
燃料として再利用できるようになれば、多少の生活改善になるはずだ。
「これなら薪を集める手間も省けるし、牧場の資源を有効活用できる」
「冬の寒い時期に役立ってくれるといいけどね」

knowledge of マメ

牛糞燃料の科学:乾燥プロセスを理解しよう!
牛糞の組成と水分:
• 新鮮な牛糞の水分含有率は約75-85%
• 有機物の燃焼カロリーは約3,500-4,000 kcal/kg(乾燥重量)
乾燥の化学プロセス:
• 水分の蒸発:H₂O(液) → H₂O(気) + 蒸発熱
乾燥地帯では自然乾燥もいいが、雨や湿気が多い地域では難しい。
熱と風があれば、乾燥は早まる。

火と風を制御できれば、エコロジーと実用性を兼ね備えた、新しい燃料が作れる!

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