第17話 砂漠と水分
ロッジ牧場の警備依頼も決まり、リヤカーも借りられた。
帝都トリアスティまでは7日の行程。その途中、ヴェルダ砂漠を越えなければならない。
旅の準備を進めるKENZOたち。食料は保存食で問題ないが、課題は水だ。
砂漠では水場がほとんどない。1日目に小川があるが、それ以降は何もない。
計算を間違えれば、命に関わる。
ロッジ牧場の作業場で、YUKIとぬるリンψが綿密に計画を立てていた。
出発の前日、エフィアは両親のもとを訪れた。
真言の書をくれた人物を探しに、帝都トリアスティへ向かうことを伝えるためだ。
両親は心配そうだったが、エフィアの決意を理解し、無事を祈ってくれた。
クバヨランの村を出るのは、エフィアにとって初めてのことだった。
翌朝、一行は出発した。
リヤカーには水80L、食料、毛布、フードが積まれている。
1日目は順調に進み、予定通り小川に到着。水を補給し、夜の野営キャンプを迎えた。
エフィアは初めてクバヨランの村とドゥーンの町を出て、ワクワクしている様子だった。
夜空には無数の星が輝き、村では見られなかった広大な景色が広がっていた。
2日目の朝、砂漠に入った。灼熱のヴェルダ砂漠と言われるだけあって、昼は気温は40度を超えている。
日中の移動は体力の消耗が激しく、汗の出る量も衰えることなく、水の消費も多かった。
エフィアとYUKIが交代でリアカーに乗り、体力の消費を抑えつつ歩みを進めていた。
KENZOの体力は、自信満々で心配であったが、まったく衰えることは無かった。
3日目、4日目と進み、ちょうど砂漠の行程の真ん中あたりに差し掛かった頃。
地平線の向こうに何かが見えた。
近づいてみると、それは立ち往生している馬車だった。
馬車の周りには数人の人影が見える。困っている様子だ。
KENZOたちは顔を見合わせた。
knowledge of マメ
砂漠横断に必要な水の量 - Water Requirements in Desert
人間の水分必要量:
• 通常環境:1日2-3L
• 砂漠環境:1日4-6L(約2倍)
• 激しい活動時:1日8-10Lにも達する
発汗による水分喪失:
• 気温40℃の砂漠では1時間に1-2Lの発汗が発生
• 1日の活動時間を8時間とすると、8-16Lもの水分が失われる
• 日中活動するのと夜間活動するのでは発汗量も異なる
水の重量と運搬:
• 水1L = 1kg
• 80Lは80kgの重量となり、運搬効率に大きく影響
• リヤカーや馬車での運搬が現実的
砂漠においては、水の管理は非常に重要だ!